成層圏向け高濃度オゾン試験
オゾン(O3)は、自然大気中に存在する淡青色の気体で、強力な酸化作用を有し、屋外で使用されるゴム、プラスチック、塗料、繊維などの亀裂やひび割れを発生させる原因となります。
地上から10km~50kmの高さにある成層圏にはオゾン層があり、オゾン濃度は2~8ppmで地表よりも25~100倍の高濃度になります。
成層圏で稼働する機器は地表よりも高濃度のオゾン環境にさらされるため、高濃度でのオゾン試験が必要です。
当社では、オゾン濃度0.2ppm~の低濃度から200ppmまでの高濃度でのオゾン試験サービスを展開しており、お客様の「安全、安心、快適性」を守るための製品開発に貢献いたします。
成層圏とは
成層圏は航空機が飛行する対流圏よりも高く、人工衛星が配置される宇宙空間よりも低い中間的な高さです。
領域が変われば環境も変化するため、それぞれの領域で適切な試験条件を選定し、実施していくことが必要です。

- 成層圏オゾン濃度より25~100倍した高濃度オゾン環境で加速劣化試験を行うことで、通常の25~100倍に試験期間を短縮可能。
- 大型製品にも対応可能。製品から切り出しせずに、製品状態で試験実施が可能。

試験メニュー
- オゾンによる材料劣化
- オゾン濃度2~8ppmの環境下での動作確認(通電試験)
- 一定オゾン濃度(0.2~200ppm)環境下での放置試験
- 高濃度オゾン(2.5~200ppm)による加速劣化試験
- 大型サイズ製品(W1000×H1000×D1000mm)のオゾン耐性試験
- 静的試験、動的試験
試験機情報

試験は群馬県伊勢崎市 にて承っております。
- 設備名:オゾンウェザーメーター
- 耐荷重:50kg
- オゾン濃度:0.2~200ppm
- 湿度対応:60~95%RH
- 試験槽内寸法:1000(W)× 1000(D)×1000(H)mm
- オゾン発生装置:
〔低濃度〕オゾン灯方式
〔高濃度〕無声放電方式
紫外線吸収法
- オゾン濃度範囲:
〔低濃度〕20~250pphm(0.2~2.5ppm)
〔高濃度〕100~20000pphm(1~200ppm)
- 温度調整範囲:40~60℃
- 湿度調整範囲:60~95%Rh(温度40℃時)
- 型式:OMS-HNZ
- 製造者:スガ試験機
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