熱衝撃試験: 温度変化を繰り返すことにより、急激な温度差にさらされる製品の評価を実施
熱衝撃試験は、電子部品や装置が周囲温度の変化にどのくらいの耐性があるかを確認する環境試験のひとつです。高温と低温の温度差を繰り返し与えることにより、温度変化に対する耐性を短時間で評価します。熱膨張係数の異なる材料が接合されている部分に温度変化を与えると、膨張・収縮の際、膨張率の違いから応力がかかり、クラック(ひび)や破壊が生じます。熱衝撃試験はこの温度変化を繰り返すことにより、急激な温度差にさらされる製品の評価を行います。
気相式熱衝撃試験は気体を媒体とする熱衝撃試験です。テストエリアに高温風と低温風を交互に送り込んで熱衝撃を与えます。
試験規格対応:JIS C 60068-2-14(Na), MIL-STD 202, MIL-STD 883 等
大型(600L)熱衝撃試験装置
車載ディスプレイ、ケーブル・ハーネス類、ECU、インバーター、DCDCコンバーター、大型モーター等
試験規格対応:JIS C 60068-2-14(Na), MIL-STD-883, MIL-STD-202等
300℃対応熱衝撃試験装置
試験規格対応:LV124 K05/16, JIS C 60068-2-14(Na), MIL-STD 810G 等
試料移動型冷熱衝撃試験器
ECU、インバーター、DCDCコンバーター、ラジエーター、アクチュエーター等
試験規格対応:JIS 60068-2-14(Na), MIL-STD-883, MIL-STD-202等
高温さらし時に湿度を制御し、高温・高湿雰囲気の繰り返し環境下で生じる結露の影響を評価します。
湿度冷熱衝撃装置
液体を媒体とした熱衝撃試験です。高温と低温の液体に交互に浸漬し、熱衝撃を与えます。はじめから目的温度に至っている液体に漬けるので、テストエリアの気体を調整する気相に比べて急激な温度変化を与えられます。
試験規格対応:JIS 60068-2-14(Nc), MIL-STD-883, MIL-STD-202等
液槽式熱衝撃試験機
温湿度サイクル試験のうち、低温と⾼温の温度移⾏時の勾配を規定している急速温度変化試験が近年増えています。『ハイパワー恒温恒湿槽急速温度変化タイプ』はこの試験に対応可能です。大型の製品、多数の試料を⼀度に実施可能です。
恒温恒湿槽
(急速温度移行タイプ)
試験規格対応:
急速温度変化試験(IEC/JIS C 60068-2-14Nb)
湿度サイクル試験(JIS C 60068-2-30、LV124)等
車載ディスプレイ、ECU、インバーター、DCDCコンバーター等
試験名 | 型名 | 製造者 | 主な仕様 | サイト |
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気相熱衝撃試験 大型(600L)熱衝撃試験 |
TSA-503EL-W | エスペック | 槽内寸法:W1200×H670×D750[mm] 耐荷重:50[kg] 温度範囲:-50℃~+150℃ |
本庄 |
気相熱衝撃試験 300℃対応熱衝撃試験 |
TSA-103ES-W (300℃仕様) |
エスペック | さらし温度範囲 高温側:+60℃~+300℃ 低温側:-70℃~0℃ テストエリアサイズ W650×H460×D370[mm] |
西東京 |
気相熱衝撃試験 試料移動型冷熱衝撃試験 |
T/300/V2 | Weiss Technik | 槽内寸法:W770×H610×D650[mm] 耐荷重:100[kg] 温度範囲(低温槽):-80℃~+70℃ 温度範囲(高温槽):+50℃~+220℃ 温度遷移時間:10秒以内 |
伊勢崎 |
気相熱衝撃試験 湿度冷熱衝撃試験 (結露サイクル試験) |
TSA-101D | エスペック | さらし温度範囲 冷熱サイクル試験時:-70℃から+150℃ 結露サイクル試験時:-10℃から+100℃ 温度 :40%RH~95%RH |
本庄 |
液槽熱衝撃試験 | TSB | エスペック | 高温槽温度範囲 +60℃~+150℃ 低温槽温度範囲 -65℃~0℃ 試料移動時間 15秒以内 試料カゴサイズ W175×H175×D300[mm] 耐荷重 5Kg |
本庄 |