信頼性評価試験、環境試験

振動・衝撃試験: 自動車部品用振動試験規格、自動車用電子部品規格、防衛・航空宇宙機器で適用されるアメリカ国防総省制定規格などの各種規格試験に対応

振動・衝撃試験

振動・衝撃試験は、自動車部品、航空機搭載部品などが、輸送または使用中に受ける機械的振動や衝撃に対する耐性を評価します。複合環境振動試験は製品の輸送および使用環境において受ける温湿度・振動の環境ストレスに対する耐性を評価します。
OKIエンジニアリングは、自動車部品用振動試験規格(JIS D 1601、ISO 16750等)、自動車用電子部品規格(AEC-Q100、AEC-Q200等)、防衛・航空宇宙機器で適用されるアメリカ国防総省制定規格(MIL-STD-202、MIL-STD-883等)などの各種規格試験に対応します。
国内の輸送試験規格であるJIS Z 0200およびJIS Z 0232のランダム振動試験等に対応しております。2020年にランダム振動の下限振動数が3Hz→2Hzに変更されましたが、対応可能です。
また、試験中の瞬断や抵抗値変化の測定も対応可能です。

振動試験

振動試験の様子

主に正弦波 (サイン波)振動やランダム振動による耐振性能を確認します。また、固有振動数(共振周波数)の測定および耐久試験にも対応しております。
試験対象は、一般的な部品から大型電子部品向けの振動試験にも対応しております。
振動試験とは、部品、機器およびその他の製品が輸送中または使用中に調和形の振動を受ける場合を模して、 正弦波を与えその影響を調べる試験です。
(1)船舶、航空機、地上車両、回転翼機および宇宙用機器による輸送および使用、(2)機械および地震現象起因するような回転力、脈動または周期的な力により部品や機器は、調和型の振動を受けます。振動試験によって、サンプルの機械的弱点および特定の性能の劣化を 判定、または製品規格の合否を判定が可能です。
振動試験は、垂直方向と水平方向に加振可能です。これにより試料設置状態での加振が可能です。なお、垂直、水平テーブルにより、大型試料の固定が可能となっております。なお、50センチ□垂直テーブルにより、立方体治具では対応できなかった試料サイズの500Hzまでの加振に対応いたします。 試料固定方法に関しましても豊富なノウハウがあり、固定治具の提案、製作も承っております。


50センチ□の振動用垂直テーブルNew

振動試験の様子を動画でご覧いただけます(30秒)

対応規格例
規格番号(参照規格番号) 規格名称
IEC/JIS C 60068-2-6 環境試験方法 - 電気・電子 - 第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
MIL-STD-202 試験法 201A 米国国防総省試験方法規格 電子および電気部品の試験方法 - 振動試験
JEITA ED-4701/400A 半導体デバイスの環境および耐久性試験方法(強度試験Ⅱ) - 正弦波振動試験
MIL-STD-810 Method 514 米国国防総省試験方法規格 環境工学的考察と実験室試験 - 振動試験
MIL-STD-883 Method 2007 米国国防総省試験方法規格 マイクロ回路 - 可変周波数振動試験
AEC-Q100(JEDEC JESD22-B103) 集積回路の故障メカニズムに基づくストレステストテスト(基本文書) - 可変周波数振動試験
AEC-Q101(JEDEC JESD22-B103) ディスクリート半導体の故障メカニズムに基づくストレステストの適格性評価(基本文書) - 可変周波数振動試験
AEC-Q102(JEDEC JESD22-B103 Condition 1) 車載用ディスクリート光電子半導体の故障メカニズムに基づくストレステスト認定 - 可変周波数振動試験
AEC-Q103(JEDEC JESD22-B103) 車載用センサーの故障メカニズムに基づくストレステスト認定 - 可変周波数振動試験
AEC-Q104(JEDEC JESD22-B103) 車載用マルチチップモジュール(MCM)の故障メカニズムに基づくストレス試験認定 - 可変周波数振動試験
AEC-Q200(MIL-STD-202 Method 204) 受動部品のストレステスト品質評価 - 振動試験
MIL-STD-202 Method 204 米国国防総省試験方法規格 電子および電気コンポーネント部品 - 可変周波数振動試験
JIS D 1601 自動車部品振動試験方法
JASO D 014-3(ISO 16750-3) 自動車部品 - 電気・電子機器の環境条件および機能確認試験 - 第3部:機械的負荷(振動試験:正弦波振動試験)
JASO D 902 自動車部品 - 電子機器 - 耐久性試験方法 - 振動耐久試験
JASO M 312 プラスチック成型部品の試験方法 - 耐振性試験
JIS Z 0232 包装貨物 - 振動試験方法
JIS Z 0200 包装貨物ー評価試験方法一般通則
  • 試験条件の詳細については、別途ご相談ください。メーカー個別規格等にも対応しますので、ご相談ください。
振動試験事例
振動試験実施例
投光器(LED)、システムボックス、電源、医療用機器、カメラモジュール、ECU、蓄電池、コネクタ+ハーネス、樹脂成型品、油圧ポンプ、建機部品、航空・宇宙用部品、鉄道用部品

ランダム波振動試験

ランダム波振動試験とは、電気製品および電子製品が、航空機、宇宙船、地上車両などの輸送または使用環境で生じるランダム振動を受ける場合を模した試験で、試験周波数範囲で、振動加速度スペクトル密度を規定して試験を行います。実環境は、同時に多くの振動モードをもったランダム振動である場合が多く、正弦波振動試験よりも、ランダム振動試験の方が、実環境により沿った動的ストレスを適切に評価できると考えられます。ランダム振動は、応力の累積効果ならびにその結果として生じる機械的欠陥および規定された性能の劣化を特定が可能です。正弦半波(ハーフサイン波)・台形波・のこぎり波や繰返し衝撃試験(バンプ試験)にも対応しております。

対応規格例

規格番号(参照規格番号) 規格名称
IEC/JIS C 60068-2-64 環境試験方法 - 電気・電子 - 第2-64部:広帯域ランダム振動試験方法および指針(試験記号:Fh)
MIL-STD-202 試験法 214A 米国国防総省試験方法規格 電子および電気コンポーネント部品 - ランダム振動試験
JASO D 014-3(ISO 16750-3) 自動車部品 - 電気・電子機器の環境条件および機能確認試験 - 第3部:機械的負荷(振動試験:ランダム振動試験)
  • 試験条件の詳細については、別途ご相談ください。メーカー個別規格等にも対応しますので、ご相談ください。

ランダム波振動試験の様子

複合環境振動試験

主に車載機器・ECUといった自動車用電子機器の場合、振動条件に温湿度環境条件を組み合わせた複合環境振動試験を実施する場合もあり、当社では-70℃~+180℃(湿度は30%RH~98%RH)の範囲で対応しております。(サイクル試験可)

衝撃試験

衝撃試験とは、輸送、保管中および荷物の取り扱い中や使用中に衝撃が与えられた場合の、 部品、機器または他の製品への影響を調べる試験です。JISやMIL規格等に準拠した衝撃試験に対応しております。

対応規格例

規格番号(参照規格番号) 規格名称
IEC/JIS C 60068-2-27 環境試験方法 - 電気・電子 - 第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
MIL-STD-810 Method 516 米国国防総省試験方法規格 - 環境工学の考察と実験室試験 - 衝撃試験
MIL-STD-883 method 2002 米国国防総省試験方法規格 マイクロサーキット - 機械的衝撃試験
JEITA ED-4701/400A 半導体デバイスの環境および耐久性試験方法(強度試験Ⅱ) - 衝撃試験
AEC-Q100(JEDEC JESD22-B104) 集積回路の故障メカニズムに基づくストレステスト認定(基本文書) - 機械的衝撃試験
AEC-Q101(JEDEC JESD22-B104) ディスクリート半導体の故障メカニズムに基づくストレステストの適格性評価(基本文書) - 機械的衝撃試験
AEC-Q102(JEDEC JESD22-B110) 車載用光半導体ディスクリート部品の故障メカニズムに基づくストレステスト認定 - 機械的衝撃試験
AEC-Q103(JEDEC JESD22-B110) 車載用センサーの故障メカニズムに基づくストレステスト適合性評価 - 機械的衝撃試験
AEC-Q104(JEDEC JESD22-B110) 車載用マルチチップモジュール(MCM)の故障メカニズムに基づくストレステスト適合性評価 - 機械的衝撃試験
AEC-Q200(MIL-STD-202 Method 213 Condition C) 受動部品に対するストレステストの適格性評価 - 機械的衝撃試験
MIL-STD-202 Method 213 米国国防総省試験方法規格 電気・電子部品 - 特定パルスによる衝撃試験
JASO D 014-3(ISO 16750-3) 自動車部品 - 電気・電子機器の環境条件および機能確認試験 - 第3部:機械的負荷(機械的衝撃試験)
JASO M 312 プラスチック成型部品の試験方法 - 耐衝撃性試験
  • 試験条件の詳細については、別途ご相談ください。メーカー個別規格等にも対応しますので、ご相談ください。

衝撃試験の様子

設備一覧

振動試験機および衝撃試験機設備一覧
設備名 型名 製造者 主な仕様 サイト
振動試験機 EM2506 IMV 加振力:40kN(正弦波)
40kN rms(ランダム波)
最大加速度:888m/s²
最大変位:100mmp-p
周波数範囲:1~2000Hz
本庄
振動試験機 EM2201 IMV 加速度:8kN(ランダム波)
周波数範囲:5~3300Hz
西東京
振動試験機 i220/SA1M IMV

加振力:8kN(正弦波)

5.6kN(ランダム波)

最大加速度:1250m/s²

最大変位:51mmp-p

周波数範囲:5~3000Hz

氷川台
衝撃試験機 SM-110-MP AVEX
(旧AVCO)

衝撃波形:正弦半波

衝撃加速度:10~300G

衝撃持続時間:2~20ms

最大速度:1016cm/s

繰返し周期:最大8回/min

最大搭載重量:90kg

西東京
衝撃試験機 SM-105-MP AVEX
(旧AVCO)

衝撃波形:正弦半波

衝撃加速度:50~1500G

衝撃作用時間:0.5~11ms

最大速度:838cm/s

繰返し周期:最大8回/min

最大搭載重量:22kg

西東京
衝撃試験機 SM-110 AVEX
(旧AVCO)

最大搭載重量:90.7kg

最大速度:400in/s

氷川台
  • 試験条件(周波数範囲)の詳細については、別途ご相談ください。

この他にもOKIエンジニアリングの環境試験の設備にて、さまざまな各種環境試験に対応しています。

振動・衝撃試験のお問い合わせ先
WEBからのお問い合わせ:お問い合わせフォームはこちら
電話:03-5920-2366

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