誘導雷サージ: 誘導雷を模擬したノイズを供試装置の電源線や通信線に印加し、その耐性を評価する試験
誘導雷サージ試験は、直撃雷ではなく、誘導雷を模擬したノイズを供試装置の電源線や通信線に印加し、その耐性を評価する試験です。
落雷時、雷雲と大地間の電荷の移動で瞬間的に急激な電磁界の変化が発生します。その電磁界が電線や通信線に作用すると、
電磁誘導によって大きな電圧・電流が発生し、電子機器へ侵入します。その結果、場合によっては機器が故障することもあります。対策としては、サージ保護デバイス (SPD: Surge Protection Device) を電源線や通信線へ取り付けるなどの方法があります。
OKIエンジニアリングでは、IEC/EN 61000-4-5に基づく、各種電源線や通信線への雷サージ試験に対応いたします。また、規格試験のみならず、市場不具合の検証や、SPDなどのご評価等もお気軽にご相談ください。
レベル | 開回路試験電圧(kV) | |
---|---|---|
線間 | 線・地間 | |
1 | - | 0.5 |
2 | 0.5 | 1 |
3 | 1 | 2 |
4 | 2 | 4 |
X | 特殊 | 特殊 |
サージ試験構成例
最大サージ電圧・電流 | 1.2/50μs-8/20μsコンビネーション波形 開放電圧:0.5kV~15kV 短格電流:250A~7500A 10/700μs-5/320μs 開放電圧:0.5kV~15kV 短格電流:12.5A~375A |
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出力インピーダンス | 2Ω |
結合回路 | 線間:18μF 線・地間:10Ω+9μF |
EUT電源ライン構成 | 単相・三相AC:L1(L)/L2 /L3 / N /PE DC:+/-/PE |
EUT電源ライン電力容量 | AC:500V/50A DC:125V/50A |
最大サージ電圧・電流 | 1.2/50μs-8/20μsコンビネーション波形 10/700μs-5/320μsコンビネーション波形 最大電圧:6.6kV |
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出力インピーダンス | 40Ω/25Ω |
EUT電力容量 | DC:0V~300V/1A |
EUTライン構成 | 8ライン(4ペア) |
対応可能通信線(※1) | Gigabit Ethernet,Ethernet:10Base-T,USB |
鉄道規格(IEC 62236-4:2018)のサージ試験は基本規格としてIEC 61000-4-5が引用されています。さらに注記として電源アースが絶縁されている場合、42Ωの出力インピーダンスと0.5μFの結合回路が推奨されています。当社ではこちらも対応しております。
最大サージ電圧・電流 | 1.2/50μs-8/20μsコンビネーション波形 最大電圧:6kV 最大電流:150A |
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出力インピーダンス | 40Ω |
結合回路 | 0.5μF |
最大電力容量 | AC440V/DC440V |