近接磁界に対するイミュニティ試験: IEC 61000-4-39「近接磁界に対するイミュニティ試験」に対応
2020年9月、医療機器のEMC国際規格「IEC 60601-1-2:2014」の Amendment1:2020(4.1版)が発行されました。
4.1版では、IEC 61000-4-39「近接磁界に対するイミュニティ試験」が新たに追加されています。
欧州でも4.1版に対応するEN規格が発行されており、4.0版から4.1版の移行期間は2024年3月までの予定です。
近接磁界に対するイミュニティ試験は、RFIDやIH (誘導調理器) などから放射される磁界を模擬し、磁界に対して敏感な回路や素子を持つ医療機器に対して印加する試験です。試験対象の機器の例として、コイルやホール素子などを含む医療機器だけでなく、磁界によって配線や相互接続線に誘導された電圧が、意図した機能を変える回路を持つ医療機器が挙げられています。
OKIエンジニアリングでは、IEC 61000-4-39「近接磁界に対するイミュニティ試験」に対応しています。
周波数 | 主な発生源 | 変調方式 | 試験レベル |
---|---|---|---|
30kHz(※1) | IH(誘導調理器) | 無変調 | 8 A/m |
134.2kHz | RFID | パルス変調(変調周波数2.1kHz) | 65 A/m |
13.56MHz | RFID | パルス変調(変調周波数50kHz) | 7.5 A/m |
近接磁界に対するイミュニティ試験の構成例