信頼性評価試験、環境試験

耐薬品性試験

耐薬品性試験とは、自動車に使用される各種薬品に対する、車載部品の耐性を確認する試験です。また、耐油試験とは、車で使用する油脂類(例:エンジンオイル+灯油の混合等)に対する耐性を確認する試験です。OKIエンジニアリングでは、エンジンルーム内の耐油試験、車外(外装)および車内(内装)の耐薬品性試験を実施しております。

対応規格

ISO 16750-5、AEC-Q103(CR) Chemical Resistance Test(参照規格 ISO 16750-5 )

※条件により対応できない場合がございますのでご相談ください。

試験方法

薬品浸漬例
薬品浸漬例

薬品塗布

刷毛、スプレー等で供試体に薬品塗布し、常温又は高温(高温槽内)に所定時間放置後、外観上異常(割れ、変形、変色等)がないかを確認します。

薬品浸漬

温水槽により薬品の液温を上げて供試体を浸漬します。所定時間浸漬後、外観上異常(割れ、変形、変色等)がないかを確認します。また場合により、耐シール性の確認も行います。  

自動車に使用される薬品の例
耐油:エンジンルーム内 耐薬品:車外(外装関連) 耐薬品:車内(内装関連)
  • エンジンオイル
  • ディーゼルオイル
  • ブレーキフルード
  • パワステフルード
  • A/Tフルード
  • LLC(不凍液)
  • ウィンドウォッシャー
  • ギヤオイル
  • 電解液(バッテリー)
  • カーシャンプー
  • ディーゼルオイル
  • ガラスクリーナー
  • 固形・液体ワックス
  • タイヤワックス
  • ワックス除去剤
  • 凍結防止剤
  • 撥水コート剤
  • 親水コート剤
  • 光沢剤(保護、つや出し)
  • 芳香剤
  • レザーワックス
  • ハンドクリーム
  • 炭酸飲料
  • くもり止め
  • エタノール

自動車に使用される薬品の例
自動車に使用される薬品の例

車載部品のバッテリー電解液に対する耐性試験

自動車のエンジンルーム内にあるバッテリー内の電解液に対して、車載機器の耐性を確認する試験です。

使用するバッテリー電解液の例
比重:1.28 硫酸濃度:37%
室温下での電解液曝露(気化雰囲気)試験

ガラスデシケーター内に電解液、試料を設置して所定の時間、曝露します。曝露後、試料に変色等がないか、顕微鏡観察により確認を行います。

電解液加温試験

電解液を加温して、その雰囲気下で試料を指定時間、曝露します。曝露後、試料に変色等がないか、顕微鏡観察により確認を行います。

試験手順
  1. 酸に強いテフロン板を加工して、試料設置台を作製し、試料を設置する
  2. 電解液をビーカーに入れ、温度計により液温を測りながらホットプレート温度を設定し、試験温度に設定する
  3. 指定時間、曝露する。試験後に試料状態の確認を行う

耐薬品性試験の様子

車載コネクターの耐応力腐食試験

車載コネクター(エンジンルーム、車内等)について、薬液に浸漬させて応力腐食に対する端子部の耐性を確認する試験です。

特長
  • 車載コネクターについての耐応力性の状態を調査可能
  • 薬液浸漬により端子(Cu系合金)の応力腐食割れ等を評価が可能
  • 外観観察、SEM観察を併用することにより詳細な評価を実施
耐応力腐食試験の例

試験対象車載コネクター例
試験対象車載コネクター例

前処理
  1. 試験対象コネクター端子を脱脂する
  2. 10% H2SO4水で洗浄する
  3. 水洗い、乾燥を行う

薬液調整・薬液浸漬例
薬液調整・薬液浸漬例

試験溶液調整および試験
  1. 試験溶液(遊離アンモニア濃度6N、銅濃度10.2g/L)の調整を行う
  2. 試験溶液(常温)にコネクターを3時間浸漬する

耐応力腐食試験の観察例
耐応力腐食試験の観察例

試験後の評価
  1. 端子部について光学顕微鏡、SEM観察等を行う

  ※外観観察によるクラック進行調査にも対応いたします

この他にも、お客様のご要望に応じてカスタマイズした耐薬品性試験に対応いたします。まずはお問い合わせください。

耐薬品性試験のお問い合わせ先
WEBからのお問い合わせ:お問い合わせフォームはこちら
電話:03-5920-2366

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