良品解析が活用されるシーンとして代表的なものに、電子部品の選定があります。様々な理由により電子部品選定が行われる際、電気的な特性確認、信頼性試験などと並行、または事前に良品解析を行うことをご提案しております。これらの評価を実施する前に、目的やコスト、時間の観点から、実施する評価項目や数量、判断基準などを明確に定義し、抜け漏れなく必要な評価を完了させるとともに、検討結果を確実に残していくことが部品選定には求められます。
OKIエンジニアリングでは、評価に当たって実施すべき事項をリストアップしており、チェックリスト形式で確認していくことで、評価漏れや将来発生する可能性のあるリスクへの対応、なぜこの評価を行いこの評価を行わないかといった判断をデザインレビューに残していくことが可能です。
良品解析の種類と位置付け
上記の要因などにより部品選定の必要が生じた際に、選定基準の一助となる、最適な良品解析をご提案いたします。
対象部品と目的ごとの解析方法(代表例)
解析項目のチェックリスト(対象部品、目的ごとに準備)
半導体チップに変更はなく、組立工場を変更する工程変更通知を受け取った。信頼性試験は、メーカーにて実施し、問題ないとの報告を受けている。
組み立てに関わるダイシング、ボンディング、ダイマウント、ワイヤーなどの構造を確認した。並行して、簡易信頼性試験として温度サイクル試験とストレスにより電気的特性に影響が出ていないかを確認し、ユーザーの使用可否判断に繋がる見解を提示した。
超音波探査、リフロー、熱抵抗、反り、ワイヤー強度試験、簡易信頼性評価 など
評価 | 項目 | 最小必要数 |
---|---|---|
良品解析 | 外観検査 | 2個 |
X線検査 | 2個 | |
開封・内部検査 | 2個 | |
チップ表面検査 | 1個 | |
パッケージ断面検査 | 1個 | |
信頼性試験 | 簡易温度サイクル試験(200サイクル) | 10個 |
電気的特性 | DC特性 | 10個 |
報告書 | 3個 | |
(作業期間) | 4週間 |