製品付着の油分測定: 赤外分光光度計を用いて製品付着の油分測定を実施
市場で生産される製品には、生産時の切削装置による摩擦軽減等のために切削油が使われています。洗浄工程において洗浄が不十分であると、部品に付着した切削油によって異臭や他の製品への油汚染等の品質不良を招く恐れがあります。
OKIエンジニアリングでは、赤外分光光度計(FT-IR装置)を用いて製品付着の油分測定を実施します。
溶媒を用いて試料から油分を抽出し、抽出液の赤外吸収スペクトルを測定することで、抽出液中の油分の定量分析を行います。
油分抽出前後で溶媒の赤外吸光スペクトルを測定した結果、抽出後で2860cm-1付近に油分由来(アルキル基、-CH3 および -CH2)の吸収ピークが生成されました。
このように、溶媒を用いることで油分測定を簡便に実施することができます。