樹脂中の可塑剤分析: 材料中のビスフェノールA含有量測定
ビスフェノールAは、ポリカーボネートやエポキシ樹脂等のプラスチックの合成に使用されており、またポリ塩化ビニルの可塑剤として添加されています。用途としては、ポリカーボネートは電気電子機器・機械部品、エポキシ樹脂は金属の防蝕塗装、電気電子部品や土木・接着材等に使われており、食器・容器等にも利用されています。しかしならが、ビスフェノールAは内分泌攪乱化学物質としての健康被害の懸念が指摘されています。日本の食品衛生法では、ポリカーボネート製器具および容器・包装からのビスフェノールAの溶出試験規格3)を2.5μg/ml(2.5ppm)以下としています。材料中の含有量は500ppm以下とされています。OKIエンジニアリングでは、ビスフェノールAの含有量解析とともに、各種条件における検出量の解析を行います。
ビスフェノールAの含有量分析測定結果チャート
ビスフェノールAのガスクロマトグラフ質量分析装置[GC-MS]の検索結果
ポリカーボネート解析例
各種条件におけるビスフェノールAが含有している樹脂の構造変化を赤外分光分析(FT-IR分析)にて解析可能です。構造変化があれば、構造変化があった構造に起因するピークの強度に違いがみられます。