フマル酸ジメチル(DMF)は,建材、家具や皮革製品などの防腐剤・乾燥剤として使用されていますが、皮膚炎の発症事例が多発したことにより、フマル酸ジメチルを0.1mg/kg以上含まれる製品のEU内での販売禁止が欧州委員会にて決定されました(2009/251/EC)。
日本国内では、まだフマル酸ジメチルの使用の制限はありませんが、欧州へ輸出される製品については、欧州委員会決定に従わなければなりません。OKIエンジニアリングでは、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)を使用して、乾燥剤、防腐剤、電子部品、有機材料などに含有するフマル酸ジメチルの定量分析を実施しています。