化学分析(RoHS・REACH・環境)

TG-DTAによる材料物性の評価 :試料の温度を変化させた際の試料の重量変化や熱変化を同時に測定できる装置

TG-DTAによる材料物性の評価

概要
TG-DTA装置は、試料の温度を変化させた際の試料の重量変化や熱変化を同時に測定できる装置です。材料の分解・融解・燃焼温度等の物性測定や、材料の組成分析に有効な装置です。

特長

  • 各種ポリマーの熱分解挙動の測定ができます。
  • 測定中の試料の形状変化をリアルタイムに観察・撮影できます。

TG-DTA装置

TG-DTA装置で測定できる物理化学的変化

装置 温度範囲 変化
TG-DTA 室温~1500℃ 分解、酸化、還元、転移、融解、凝固、結晶化、
脱水、昇華、蒸発、吸着、脱着、硬化、ガラス転移


装置外観

適用例

  • 各種材料の加熱変化挙動の測定
  • ゴム材料中のカーボンブラック量測定
  • 材料組成の測定(有機物、無機物の組成比率)

適用例

  • JIS K 0129 熱分析通則
  • JIS K 6226 ゴム-熱重量測定による加硫ゴムおよび未加硫ゴム組成の求め方(TG)
  • JIS K 7120 プラスチックの熱重量測定方法
  • JIS K 7121 プラスチックの転移温度測定方法
  • ISO 11358-1 Thermogravimetry (TG) of polymers

PE(ポリエチレン)の測定事例


PE(ポリエチレン)のTG-DTA測定事例

ポリエチレン片のTG-DTA測定事例です。
昇温により、124℃付近で融解による吸熱ピークがみられます(DTA)。
さらに昇温すると、400℃付近から分解による減量が確認されました(TG)。
また全ての温度域で、マイクロスコープによる試料観察ができますが、融解温度前後での試料形状の変化や、
分解段階における試料の色や形状の変化が確認できました。このように、視覚情報とデータを組み合わせて解析する事ができます。

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