TG-DTAによる材料物性の評価 :試料の温度を変化させた際の試料の重量変化や熱変化を同時に測定できる装置
概要
TG-DTA装置は、試料の温度を変化させた際の試料の重量変化や熱変化を同時に測定できる装置です。材料の分解・融解・燃焼温度等の物性測定や、材料の組成分析に有効な装置です。
特長
TG-DTA装置で測定できる物理化学的変化
装置 | 温度範囲 | 変化 |
---|---|---|
TG-DTA | 室温~1500℃ | 分解、酸化、還元、転移、融解、凝固、結晶化、 脱水、昇華、蒸発、吸着、脱着、硬化、ガラス転移 |
装置外観
PE(ポリエチレン)のTG-DTA測定事例
ポリエチレン片のTG-DTA測定事例です。
昇温により、124℃付近で融解による吸熱ピークがみられます(DTA)。
さらに昇温すると、400℃付近から分解による減量が確認されました(TG)。
また全ての温度域で、マイクロスコープによる試料観察ができますが、融解温度前後での試料形状の変化や、
分解段階における試料の色や形状の変化が確認できました。このように、視覚情報とデータを組み合わせて解析する事ができます。