SDメモリーカードの信頼性評価
- 不揮発性メモリのデータシートから読み取れない実力評価が可能
- 不揮発性メモリの評価環境構築、試験実施から物理的不具合解析までワンストップにて対応
- JESD219A規格(Enterprise endurance workload)(※1)に準拠したテストパターンを使用して効果的な試験が可能
- ※1:JESD219Aは、JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)によりSSDのアプリケーションクラスの耐久性評価と耐久性検証のワークロードを定義しています。当社では、テストパターンとして、シーケンシャルパターンとJESD219Aに準拠したテストパターンを用いて比較評価を実施しております。詳しい内容は、下記のお問い合わせフォームよりご相談ください。
SDメモリーカードの信頼性評価事例
SDメモリーカード(3社、各3個)を用いて、常温エンデュランス評価、高温リテンション評価(データ保持特性)、電源瞬断耐性評価を行った。
評価試料(SDメモリーカード)の性能・寿命 仕様
項目 |
A社 |
B社 |
C社 |
用途 |
産業機器 |
産業機器 |
民生 |
Flash Type |
MLC(※2) |
MLC |
MLC |
W/R性能 |
4MB/s |
10MB/s |
10MB/s |
Endurance (書換え耐久性) |
3000P/E cycles |
3000P/E cycles |
公表無し |
Data Retention (データ保持力) |
公表無し |
1year at end of life/100% of cycles |
公表無し |
電源機能 |
電源遮断リカバリー |
公表無し |
公表無し |
常温エンデュランス評価
試験条件
- 書込み時の周囲温度は+25℃で実施
- シーケンシャルで全域3000回書込みを実施後、JESD219Aに準拠した書込みを実施
- SDメモリーカードの全領域へ100回書込みごとにデータを読み出して期待値チェックを実施して不良の有無を確認
試験結果
- 全社ともシーケンシャル書込みでは、読出し不良は確認されなかった
- 全社ともJESD219Aに準拠した書込みで読出し不良が確認された
- エンデュランス特性 [信頼性高い]C社 > A社 > B社[信頼性低い]
常温エンデュランス試験結果
高温リテンション評価(データ保持特性)
試験条件
- SDメモリーカード全域へ3000回を書込み後、通電無し125℃環境下で放置
- 2時間ごとに室温に戻し、期待値チェックを実施
試験結果
- A社はリフレッシュ(エラー訂正、予備セルへの書直し等)機能を有していない可能性がある
- C社は加熱当初、読出し時間が長時間化している
- リテンション特性 [信頼性高い]B社 > C社 > A社[信頼性低い]
高温リテンション試験結果
電源瞬断耐性評価
試験条件
- SDカードへ4KBのデータを書込み中、書込み動作に同期させて、SDカードの電源に5ms幅のパルスを重畳した電源遮断パルスを印加する
- 電源遮断パルス下限レベルを徐々に下げて、誤動作する電源遮断パルスレベルを調査する
試験結果
- 3社ともメーカー保証動作電圧では正常に動作した
- 電源瞬断耐性 [瞬断耐性高い]C社 > A社 > B社[瞬断耐性低い]
電源瞬断印加波形
電源瞬断耐性試験結果
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