製品安全試験は機器が感電や火傷などの危険の低減を配慮した設計であるか、たとえ故障しても二次的に被害が拡大しないかを当該製品に適用される規格に基づき確認する試験です。OKIエンジニアリングでは、iNARTE-PS(Product Safety/製品安全)エンジニアを中心とした技術者が製品安全試験を実施し、主に医療機器(IEC/EN 60601-1、JIST0601-1)、計測制御機器(IEC/EN61010-1、JISC1010-1)、情報処理装置(IEC/EN60950-1、JISC6950-1)、オーディオ・ビデオ、情報及び通信技術機器(IEC/EN62368-1、JISC62368-1)、家庭用電気機器(IEC/EN60335-1、JISC9335-1)を中心に、CB証明書申請やCE自己適合宣言などのサポートを含め、ワンストップでサービスを提供いたします。また、電気用品安全法(電安法)の「国内PSE「特定電気用品以外の電気用品」の技術基準適合確認試験もサポートいたします。
国際規格 | 日本 | 北米 | 欧州 | |
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情報処理装置 | IEC 60950-1 | JIS C 6950-1 | UL/CSA60950-1 | EN 60950-1 |
計測器 | IEC 61010-1 | JIS C 1010-1 | - | EN 61010-1 |
医療医用電気機器 | IEC 60601-1 | JIS T 0601-1 | - | EN 60601-1 |
オーディオ・ビデオ、情報および通信技術機器 | IEC 62368-1 | JIS C 62368-1 | UL/CSA/CAN62368-1 | EN 62368-1 |
製品安全試験は、安全性確保のため危険要因を除去することです。危険の要因は大きく以下の7つに分類されます。これらの危険要因に対する安全性を、規格に従って、漏れ電流試験、耐電圧試験、耐湿試験、アース導通試験、温度上昇試験、単一故障試験、構造試験、ドキュメントチェック、残留電圧試験で確認します。
危険の要因図
取扱説明書:記載内容が規格要求に適合しているか確認します。
対象機器の操作部や外装部など、人が触れる部分と大地(接地)間の漏れ電流を測定します。漏れ電流の限度値は製品カテゴリーごとに規格化されています。
対象機器の電源線と接地間、トランスの一次側と二次側間などの絶縁抵抗を測定します。
対象機器を湿度環境にさらした後、漏れ電流と耐電圧を測定します。
プラグのピンに触れた時に、一時回路のコンデンサに蓄電された電荷から、プラグのピンに残る電圧を確認します。
保護接地端子と金属外装など接触可能金属部間の導通を測定し、十分に低い抵抗で保護接地されていることを確認します。
対象機器を通常動作状態にし、外装、ハンドルなど人が触れる部分、および一般的に発熱が大きいトランス、モーターなどの内部部品の温度を測定します。
対象機器の異常動作、故障状態を模擬した状態で、「漏れ電流」、「耐電圧」、「アース導通」、「温度上昇」などの各試験を行います。このとき、製品の2箇所以上が同時に故障することはないものとします(単一故障試験)。
絶縁距離:テストフィンガーやテストピンを使用し、危険な充電部や可動部への接触有無を確認、その他、配線の固定方法、絶縁距離などを確認します。