バーンイン試験とは、温度と電圧の負荷をかけることにより、初期不良を事前に低減させる方法であり、自動車、宇宙防衛、社会インフラ系の企業をはじめとし、多くの企業が用いるスクリーニング試験のなかでも初期不良検出に最も有効な試験の一つです。
バーンインには、試験中に電気的な動作をさせるダイナミックバーンインと電圧印加のみのスタティックバーンインがあり、両者対応が可能です。特にダイナミックバーンインは、高温環境下でデバイスを動作させるため、市場での使用状態に近づけたスクリーニング試験が実施できます。また、昨今、市場流通品を使用した製品でのトラブルが多発しており、特性変動の事前把握にも効果が期待されます。OKIエンジニアリングでは入出力条件が異なるFPGA、ASIC、アナログ混載SoC、高速動作デバイス等について、様々な試験条件に対応したバーンイン試験サービスを提供します。
市場流通品を使用する場合の特性変動の把握
特にFPGA等は端子の設定によっては入出力条件が変わることで、バーンインボードの再製作が必要になる等、初期コストの増大が問題化してます。このような悩みにお応えするため、比較的低コストで大容量のテストパターンに対応可能なダイナミックバーンイン試験をご提供します。
テストパターンステップ数 | 最大10Mステップ(信号の変化点を1ステップ) |
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テストパターンフォーマット | 一般的な論理記号("1","0")の他、VCDフォーマット、WGL,STILに対応可能 |
テストパターン数 | 最大5テストパターンを並行して試験可能 |
最大信号数 | 256信号線 |
電源系統 | 標準仕様 2系統(オプション:2系統以上にも対応可能) |
電源電圧 | 標準仕様 VccCore(2.25V~6.00V),VccIO(3.00V~6.00V) |
入力電圧 | 標準仕様 VIH(2.00V~5.5V),VIL(0.4V以下) |
標準仕様の他、個別対応も可能です。
画像処理ASIC(※1)のNTSC(※2) I/Fに実動作に近いNTSC信号を入力して、ダイナミック・バーンイン試験を実施した事例です。
電源監視ICのアナログ入力部に負荷を印加する為、任意波形を入力してダイナミック・バーンイン試験を実施した事例です。
ASICの実動作に近い高速クロック(66MHz)を入力して、ダイナミック・バーンイン試験を実施した事例です。(発振器は高温で動作できる部品をスクリーニングし選定)
差動信号入力が要求されるダイナミックバーンインにおいて、差動信号のクロスポイントが重要になります。要求信号は市販のLVDSデバイスの出力信号では対応できない信号幅の場合もあり、この場合、LSIテスター規模の発生信号が必要になります。CTS社製LSIテスターを使用し、要求される差動信号に対応したダイナミックバーンイン試験を実施した事例です。
高い波形品質(信号間のスキュー、slew rate、etc)、高速動作で実力を発揮します。安定した差動信号での動作を実現できます。
OKIエンジニアリングでは、CTS社製LSIテスターを使用し、より高度なダイナミックバーンイン試験のサービスをご提供いたします。