電気製品が世の中に出る前の規格適合試験です。人が使って感電・火傷をしないか、尖っていて怪我をしないかなどの試験をしています。電子レンジなど身近な家電製品も結構あって「人が怪我をしないように」がイメージしやすいですね。測定のために「危険な状況」を作り出すんですが、1時間ショートさせっ放しとか、「そこまでやる?」という状況で変化を見るのが興味深いですね。
大学では、有機トランジスタの特性評価を研究していました。当社でも同様の機器を使っていて、学んだ測定手法が活かせると思い希望しました。メーカーも視野にありましたが、「測定・評価」に特化した当社なら、学んだことを深められるという気持ちもありました。
試験手順などを「こうしたら?」と思うことを根拠をもって提案すると、結構採用してもらえるんです。みんなで試験品質を上げていこうという気風がある。その中で自分の技術や考え方が向上していくので、ありがたいと感じます。
この仕事が「存在」すること自体、あまり知られていないんですが、製品安全のためには不可欠です。メーカーではない立場で、製品事故削減や耐久性向上に貢献できることに喜びを感じます。