信頼性評価試験、環境試験

自動車部品向けIP試験 ISO20653/JIS D 5020 規格試験

IP試験の様子

IP(International Protection)とは、電気機械器具の外郭への異物、ホコリや水に対する保護等級です。試験評価は保護等級により標準化された試験方法によって実施します。IPコードは、JIS C 0920(IEC 60529)に規定された保護等級をコード化してあらわすシステムで、IPに続く2つの数字が保護等級を表します。自動車部品向けIP試験の表記では、第1特性数字、第2特性数字の後にK(補完符号)と表記がされます。当社では、車載IP試験のISO 20653/JIS D 5020規格試験の9K(高圧水/高温80℃±5℃でのスチーム噴射)についても対応しており、自動車向け電子コントロールユニット(ECU)の試験も承っております。その他、ご要望に応じて被試験品の加湿、100℃以上の蒸気噴射など付加条件も対応可能です。自動車部品向けIP試験のIPX4KIPX6KIPX9Kを動画にて事例紹介します。
OKIエンジニアリングでは、旋回チューブを使用したIPX3、IPX4、IPX4Kに対応しており、さらに1台で加温と耐水試験を連続通電しながら自動的に行う独自仕様の試験機を導入し、中断の無い連続稼働による実環境の高い再現性や人手を介在させない事による短納期化を実現し、自動車・車載分野のお客様の製品開発に貢献します。

試験規格対応:ISO 20653,JIS D 5020,JIS D 0207,JIS D 0203,DIN 40 050(旧)

IPX4K(ISO 20653、JIS D 5020 )の耐水試験方法概要

IPX4K試験は自動車、二輪自動車等で散水および飛水が直接当たる影響のある製品・部品に対して適用します。乗用車ほか4輪自動車では車外、二輪自動車ではハンドルバー、インストルメントパネルおよびフレーム下部等、飛水が直接当たる位置に搭載されているものが対象です。

試験条件
旋回チューブ(放水孔:Φ0.8mm)を使用。旋回速度は約60°/1秒。供試品は旋回チューブまで200mm以下に設置。旋回チューブを垂直から±160~180°の範囲で旋回させる。
流量・水圧・水温
放水孔ごとに0.6L/min±5%、約400kPa、供試品との温度差±5℃以下
試験時間
10分(5分実施後に供試品を水平方向に90°回転させて同様に5分実施)

自動車部品向けIP試験(IPX4K)事例

IPX4K試験実施例
ECU、LEDヘッドランプや全方位カメラなどの車載用品

IPX4K試験の様子を動画でご覧いただけます(36秒)

IPX6K(ISO 20653、JIS D 5020 )の耐水試験方法概要

試験条件
Φ6.3mmの放水ノズルを使用。試料とノズルの距離は2.5~3mに設置。
流量・水圧・水温
75L/min±5%、1000kPa、供試品との温度差±5℃以下。
試験時間
最小3分

自動車部品向けIP試験(IPX6K)事例

IPX6K試験実施例
電動オイルポンプ、コンプレッサー、バッテリーボックス、 内燃機関用Fuel Pipe Assyなどの車載用品

高圧ホース洗車を想定した、耐水性を確認します。

IPX6K試験の様子を動画でご覧いただけます(25秒)

IPX9K(ISO 20653、JIS D 5020 )の耐水試験方法概要

試験条件
被試験品は回転台に載せ、5±1rpmで回転させる。試料とノズルの距離は10~15㎝、垂直に対して0°、30°、60°、90°の各位置で30秒間噴射する。
流量・水圧・水温
14~16L/min、8000~10000KPa、水温は80±5℃。
試験時間
2分

自動車部品向けIP試験(IPX9K)事例

IPX9K試験実施例
車両搭載ユニット、電子スロットルボデー、ウォーターポンプ、アクチュエータ、ケーブル付コネクタ、小型カメラユニット、カメラ、グロープラグ、コントローラーユニットBOX、CCV(クランクケースブローバイ換気装置)ヒーター、 AM/FMアンテナ、レジャービーグル用アクチュエータ、車載カメラ用コネクタ、車載レンズ、電動オイルポンプ、コンバータ、水温センサ、オイルコントロールバルブ、車載カメラ、ソレノイド、光学レンズ、ECU、キャブティルトポンプ、Fuel Pipe Assy、ABSセンサー、RFIDタグ、車載電装品、ジャンクションボックスASSY、コントロールボックスASSY、光輝モール、インバータなどの車載用品、車載用電子機器

高圧スチーム洗車を想定した、耐水性を確認します。

ECUのIPX9K試験の様子を動画でご覧いただけます(15秒)

携帯電話のIPX9K試験の様子を動画でご覧いただけます(12秒)

加温耐水自動サイクル試験

OKIエンジニアリングは、1台で加温と耐水試験を連続通電しながら自動的に行う独自仕様の試験機を保有しており、中断の無い連続稼働による実環境の高い再現性や、人手を介在させないことによる短納期化を実現し、自動車・車載分野のお客様の製品開発に貢献します。

  • 実施可能な加温条件:~160±2℃
  • 対象試験:
    ・JIS D 0203:R1、R2、S1、S2
    ・JIS D 5020(ISO 20653):旋回チューブ IPX3、IPX4、IPX4K
    ・JIS C 0920(IEC 60529):オシレーティングチューブ IPX3、IPX4
    ・JIS C 60068-2-18(IEC 60068-2-18):方法Rb 1.1 揺動管方 タイプ1、タイプ2、タイプ3
  • 耐水試験機外観耐水試験機外観
  • 耐水試験機 試験品設置状態耐水試験機 試験品設置状態

IP5K、IP6K(ISO 20653、JIS D 5020 )の粉塵試験方法概要

塵埃試験機に1m³あたり2kgのダストを投入し、6秒の駆動と15分の休止を20回繰り返す。使用するダストは規格により、アリゾナダスト。試験機はISO 20653規格専用の塵埃試験機を使用。

IP試験料金表

IP試験料金表をご希望の方は、コンテンツ名をクリックすると入力フォームが開きますので、必要事項をご記入いただくとダウンロードいただけます。

見積り依頼方法

お見積りのご依頼は、下記の見積り依頼書をダウンロードし、品名情報、試験条件詳細をご記入の上、にお送りください。

  • Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
 自動車部品向けIP試験のお問い合わせ先
WEBからのお問い合わせ:お問い合わせフォームはこちら
電話:0495-22-8140

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