信頼性評価試験、環境試験

ガス腐食試験: JIS C 60068-2-42、43、60規格対応

ガス腐食試験JIS C 60068-2-42、43、60規格対応

ガス腐食試験

電子部品、めっき製品等の腐食性ガス環境における耐久性を評価する試験です。特に接触部および接続部を保管・動作させた時の腐食性ガスの影響を評価します。OKIエンジニアリングでは、ガス腐食試験による4種類の腐食性ガス(SO2,H2S,NO2,Cl2)の単独および混合した雰囲気での試験が可能です。ガス腐食試験後のユニットの試験片に独自の表面処理を行うことで、孔食の深さの分布状況を面分布としてデータ化(孔食の定量化)する耐腐食評価も実施いたします。

大型ガス腐食試験

大型の部品・モジュール・ユニットなどを切断せずそのまま試験することが可能です。

【試験の特長】
  • 槽内寸法: W740×D760×H1000[mm]、耐荷重:50Kg、温湿度サイクルのガス試験が実施可能
  • 槽内寸法: W700×D700×H700[mm]、耐荷重:30Kg、高濃度のガス試験が実施可能
  • IEC/JIS C 60068シリーズをはじめとするガス試験規格に対応
  • 単独ガス腐食試験から4種類の混合ガス腐食試験が可能

ガス腐食試験機

大型製品の試験事例
ECU、ケーブル・ハーネス類、インバーター、DCDCコンバーター 等
DIN50018対応 ガス腐食試験

DIN50018対応
ガス腐食試験装置
型式:GLP-300

ドイツ工業規格(DIN)で規定しているDIN50018ガス腐食試験に対応します。

対応規格

DIN50018(KFW1.0S-3350ppm) 、DIN50018(KFW2.0S-6700ppm)、
AEC-Q103(CHS)Condensing Humidity with Sulphur Test(参照規格 DIN50018)

主な仕様

内寸:W750× H800 × D500 [mm]、耐荷重:20kg

対象試料例
自動車用各種圧力センサー、ノッキングセンサー、タイヤ空気圧センサー、自動車ボディ材 等
硫黄被毒試験


試験容器例

ゴム材料から発生する硫黄系ガスの影響度評価法として、ゴム材と銀板を用いた被毒試験があります。自動車メーカー規格や、サンプルサイズの変更、各種条件のカスタマイズにも対応いたします。

対応規格
  • ASTM-B809-95:湿潤硫黄蒸気による金属被膜の多孔度の標準試験方法
  • 自動車メーカー規格に準拠した硫黄被毒試験
対象試料例
電子基板、電子部品、各種センサー 等
腐食性ガスばっ気試験

デシケータ内に酸(orアルカリ)溶液を入れ、溶液より発生した酸 (orアルカリ) 性ガス雰囲気下での耐食性評価を行うばっ気試験です。酸、アルカリ他、リレーのシリコンガス雰囲気下でのシリコン接点障害を確認するシリコンガスばっ気試験など、材料・製品の特殊ガス雰囲気に対する評価もばっ気試験で実施することが可能です。

ばっ気試験の一例


デシケータを使用したばっ気試験

対象雰囲気(ガス) 評価対象例
アンモニア コネクタ評価
硝酸 金メッキ評価
シリコン リレー接点部評価

その他、塩酸・シュウ酸など各種薬品や市販溶液による特殊な汚染環境雰囲気による試験、および、シロキサン雰囲気中での動作試験も可能です。

JIS C 60068-2-60 混合ガス流腐食試験 腐食性モニタ用銅試験片対応

JIS C 60068-2-60には、試験性能を検証する為の腐食性モニタ用銅試験片を供試品とともに曝露することが規定されています。混合ガス流腐食試験の試験方法1から4(下記表)まで全て対応いたします。お客様のご要望により、腐食性モニタ用銅試験片の準備および、重量測定を行います。

試験方法(JIS C 60068-2-60)

パラメータ 試験方法1 試験方法2 試験方法3 試験方法4
H2S(10-9vol/vol)

100±20

10±5 100±20 10±5
NO2(10-9vol/vol) - 200±50 200±50 200±20
Cl2(10-9vol/vol) - 10±5 20±5 10±5
SO2(10-9vol/vol)

500±100

- - 200±20
温度 ℃ 25±1 30±1 30±1 25±1
相対湿度 %RH 75±3 70±3 75±3 75±3
換気回数/h

3~10

3~10

3~10

3~10

銅試験片の質量増加[mg/(dm2×日)] 1.0~2.0 0.3~1.0 1.2~2.2 1.2~2.4

JIS C 60068-2-60 腐食性モニタ用銅試験片例

プリント基板のガス試験(H2S)事例
硫化水素ガス試験後の基板上のAuパッド表面の腐食生成物

基板下層部のNi-Pめっきが、腐食し、多数のピンホールを介して、表面に腐食生成物が発生

ガス腐食試験後、基板下層部のNi-Pめっきが、腐食し、多数のピンホールを介して、表面に腐食生成物が発生した。Ni、S、Oが検出されていることから白色の異物はNi硫酸化合物、赤色はNi酸化物と推定される。

マイクロスコープ、SEMによる外観観察結果

電子線マイクロアナライザ(EPMA)による腐食性生物の面分析結果
電子線マイクロアナライザ(EPMA)による腐食性生物の面分析結果

LED電極のガス試験(H2S)による腐食評価事例
LED用封止材(シリコーン)の硫化水素(H2S)透過による電極の腐食例
外観観察

ガス試験前後のLED外観観察結果

LEDの硫化水素(H2S)試験前後の光学特性の変化と蛍光X線による元素分析結果
積分球による光学特性結果

積分球による光学特性結果のグラフ

蛍光X線による元素分析結果

S、Agが検出された事から、Agの硫化物が生成していると考えられる。

蛍光X線による元素分析結果のグラフ

JIS C 60068-2-60の4種混合ガス試験前後樹脂の劣化評価事例
FT-IRによる4種混合ガス試験前後のEPDM樹脂構造解析結果例

JIS C 60068-2-60の4種混合ガス試験前後のEPDM樹脂を評価した事例です。ガスにより樹脂の構造に変化があることが確認されました。

FT-IRによるEPDM樹脂構造解析結果
FT-IRによるEPDM樹脂構造解析結果

設備一覧

ガス濃度についてはお問い合わせください。

ガス腐食試験機
設備名 型名 製造者 主な仕様
ガス腐食試験機 KG130

ファクトケイ

槽内寸法:W440×H440×D440[mm]
温度:25~55℃、湿度:60~95%RH
KG200
KG200PG
槽内寸法:W440×H500×D500[mm]
温度:25~65℃、湿度:75~95%RH
KG600 槽内寸法:W740×H1100×D710[mm]
温度:25~65℃、湿度:60~95%RH
槽内寸法イメージはこちら
GT-100 スガ試験機 槽内寸法:W500×H400×D500[mm]
温度:25~65℃、湿度:60~95%RH
GS-UVZ 槽内寸法:W700×H700×D700[mm]
温度:25~60℃、湿度:50~95%RH
高濃度対応:
SO2:0.01~500[ppm]
H2S:0.01~500[ppm]
NO2:0.01~500[ppm]
Cl2:0.01~0.5[ppm]
槽内寸法イメージはこちら
GS-UVSZ 槽内寸法:W740×H1000×D760[mm]
温度:25~60℃、湿度:60~95%RH
温湿度サイクル対応
槽内寸法イメージはこちら
ガス腐食試験のお問い合わせ先
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電話:03-5920-2366

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