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2021年2月12日

沖エンジニアリング株式会社

小惑星探査機「はやぶさ2」カプセルの帰還に貢献

地球スイングバイをするはやぶさ2
地球スイングバイをするはやぶさ2

OKIエンジニアリング(以下OEG)が、NECグループの人工衛星搭載機器などを製造、開発するNECスペーステクノロジー株式会社(代表取締役 執行役員社長 近藤 邦夫、本社:東京都府中市)のもとで、電子部品の試験評価に携わった小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルは、6年間約50億キロメートルの航行を終えて2020年12月6日に地球に帰還しました。さらに、「はやぶさ2」は、高速自転する微小小惑星「1998KY26」へ世界初のランデブー(注1)観測を目指し再び10年を超える長時間クルーズへ向け旅立ちました。

「はやぶさ2」は、小惑星リュウグウの科学観測やサンプルリターンを目的とした探査機です。小惑星のサンプルを回収したカプセルは、地球帰還の際、12km/秒の超高速で大気圏に突入し、カプセル周囲は1万℃を超える過酷な環境になり、カプセル表面も3,000℃に達します。

OEGは、NECスペーステクノロジー株式会社のもと、これまでの大型ロケットや宇宙機関連で培った信頼性試験の技術力を生かし、高機能な民生用電子部品(IC)を「はやぶさ2」に搭載するため、宇宙での過酷な環境条件に合わせた信頼性評価とスクリーニングを担当しました。宇宙航空用に製造された部品とは異なる電子部品であるため、信頼性確保のためにはきわめて厳格な品質確認が必要でしたが、適切な評価・スクリーニングを実施することで、民生部品であっても宇宙環境で正常に動作することが、カプセル帰還のミッション成功により改めて実証できました。

OEGは今後も多様な電子部品の高信頼性に対する要求に応えられるよう信頼性評価技術の体制を強化し、日本の宇宙開発と、人類の夢の実現と社会の発展に貢献してまいります。

  • 注1:ランデブー

    宇宙空間において二つの物体が位置と速度をほぼ揃えること。

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